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ブルーリボンのフルモデルチェンジと共に登場した新しいブルーリボン・ハイブリッド

 CNGノンステップバスをヒントに開発されたブルーリボンシティ・ハイブリッドのノンステップバス、登場時から大きな外見の変更なく10年以上製造されてきた。トヨタ系列で培ってきた蓄電池システムを有効活用したことにより、バッテリーの大きさをエアコンと同じ高さにし、排気量を落として、かつ、トルクは大きく落とさず、ダウンサイジングに成功したブルーリボン・ハイブリッド。ついには、2018年からいすゞ自動車に初めてOEM供給する形で自社製のハイブリッドバスを販売することになった今日の日野自動車の看板商品の一つ。

日野自動車 ブルーリボン ハイブリッド QSG-HL2A*AP

 2015年8月、ブルーリボンUからフルモデルチェンジして新しくなったブルーリボンと共に第44回東京モーターショーで発表されました。一般ディーゼル車と違い、エンジンを左側に関係上、公式側にエンジンルーバーが設置されましたが、形状はほぼディーゼル車と同じです。また今までブルーリボンシティのボディだったのを一新。新しいブルーリボンに準じたボディになっています。また、屋根上のバッテリーは小型化、エアコンディショナーと同じぐらいコンパクトになり、見栄えもよくなりました。そして、エンジンも小型化し直列四気筒のA05C-K1エンジンを搭載。ディーゼルのブルーリボンに積んでいるいすゞ自動車製4HK1-TCSより高トルクで、加速力も抜群です。また、90kWの大出力モーター搭載しています。またブルーリボンと同様に6速AMTを導入していますが、日野自動車独自のトランスミッションを採用しています。内装等は、ブルーリボンに準じています。ラインナップは、N尺相当のHL2ANAPとQ尺相当のHL2ASAPがあります。 三重交通 QSG-HL2ASAP

HL2A*APスペック

搭載エンジン:A05C-K1(250PS/2300rpm 834N・m/1400rpm 5123cc)
搭載モーター:K1(90kW)
ラインナップ:N尺(5.3m)、S尺(6.0m)
搭載トランスミッション:6速AMT

日野自動車 ブルーリボン ハイブリッド 2SG-HL2A*BP
いすゞ自動車 エルガ ハイブリッド 2SG-HL2A*BD

 2017年8月、フルモデルチェンジから2年後、2017年9月から施行される平成28年度規制に適合する車両としてマイナーチェンジをして発表されました。エンジンを見直して、直列四気筒のA05C-K1エンジンをさらに高出力、高トルク化しました。ディーゼルのブルーリボンに積んでいるいすゞ自動車製4HK1-TCHより高トルクで、加速力も抜群です。従来通り90kWの大出力モーター搭載しています。またブルーリボンと同様に6速AMTを導入していますが、日野自動車独自のトランスミッション(Pro Shift)を採用しています。また、ヘッドライトはディスチャージライトからLEDライトに変更して標準装備。内装等は、ブルーリボンに準じています。ラインナップは、N尺相当のHL2ANBPとQ尺相当のHL2ASBPがあります。

 2018年4月には、エルガハイブリッドが、フルモデルチェンジして生産が再開されました。シャーシ類はブルーリボン・ハイブリッドのものを採用。型式を見ると2SG-HL2A・・・になっており、日野自動車からのOEM供給(実際はジェイバスからのOEM供給)のような形になっています。いすゞ自動車は、ハイブリッドバスで初めて独自開発ではない車種を販売することとなりました。型式は日野自動車の表記に則って、ホイルベース5.3M車をHL2ANBD、ホイルベース6.0M車をHL2ASBDとしています。

HL2A*BP・HL2A*BDのスペック

搭載エンジン:A05C-K1(260PS/2300rpm 882N・m/1400rpm 5123cc)
搭載モーター:K1(90kW)
ラインナップ:N尺(5.3m)、S尺(6.0m)
搭載トランスミッション:6速AMT