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日野自動車 ブルーリボンシティーハイブリッド
登場の1991(平成3)年からHIMR(ハイエムアール)を名乗っていた日野自動車の電気式ハイブリッドバスを一新。15年目の節目にブルーリボンシティハイブリッドへ名前を変えて2005(平成17)年に登場しました。またトヨタ自動車のプリウスに採用していたニッケル水素電池を採用。より大容量になりました。モーターに関してはブルーリボンシティHIMR同様の1Mを採用していました。
ブルーリボンシティーハイブリッド ACG-/BJG-HU8J
2005年1月にCNGバスをヒントにした日野自動車はバッテリー・インバータ類を屋根上に設置したことで、ノンステップエリアを確保することができ、ノンステップバスとして販売することができるようになりました。エンジンはJ08Eに変わり、モーター兼発電機は以前と同様の1Mを組み合わせていました。ブルーリボンUとエルガが統合車種になるため、路線バスはジェイ・バス宇都宮事業所で製造することになりましたが、ブルーリボンシティーが生産終了後もジェイバス小松事業所で製造を続けていました。2007年7月18日からは、平成27年重量車燃費基準に適合したため、BJG-となりました。
(ジェイアール東海バス ACG-HU8JLFP)
(岐阜乗合自動車 BJG-HU8JMFP)
スペック
搭載エンジン:J08E-1M(240PS/2500rpm 834N・m/1200rpm 7684cc)
搭載モーター:1M(41kW)
搭載バッテリー:密閉式ニッケル水素電池(13Ah 403V)
ラインナップ:L尺(WB 4.8m)、M尺(WB 5.2m)
搭載トランスミッション:5速FFシフト
ブルーリボンシティーハイブリッド LJG/LNG-HU8J
2010年6月15日に平成21年排ガス規制に適合するために、マイナーチェンジし、発売されました。以前のエンジンを改良したJ08E-1M< J8-IX >に変更。出力が上がりました。この世代になると尿素SCRシステムを搭載したディーゼル車が登場していますが、EGRを強化し、新DPRを搭載したことによってNOxの削減に成功しました。また、燃料噴射圧力も上げることによって燃費の更なる改善にもなりました。冷房の筐体が大型化しましたが、電動コンプレッサになり、コンデンサー・エバポレーターも一体化したことでエンジン付近にあったエアコン用コンプレッサがなくなり、アイドリングストップしてもエアコンはバッテリーを介して稼動するので停止せず、エンジンの負担も少なくなり燃費が向上し、また、点検整備のしやすさが上がっています。2012年5月10日には、マイナーチェンジし、LNG-となりました。
(京都市交通局 LJG-HU8JMGP)
(京都市交通局 LNG-HU8JMGP)
スペック
搭載エンジン:J08E-1M(280PS/2500rpm 853N・m/1200rpm 7684cc)
搭載モーター:1M(41kW)
搭載バッテリー:密閉式ニッケル水素電池(13Ah 403V)
ラインナップ:L尺(WB 4.8m)、M尺(WB 5.2m)
搭載トランスミッション:5速FFシフト
名古屋ガイドウェイバス仕様車
名古屋市で運行されている名古屋ガイドウェイバス向けに軌道走行するための設備を付けたものは、ノンステップバスの構造では対応しきれず、ツーステップ仕様で製造することになりました。ホイールは軽量化を図り、鋼製からアルミ製に変更されています。前中扉はツーステップバスでありながらグライドスライドドアで、中扉には、リフトを付けるなど様々な改造がなされています。案内装置は、日野自動車ではなく、三菱重工製で、ホイールの中央にはふそうの社章もついています。また、前輪はパンクしても軌道内では走行できるような構造もあるそうです。
(名古屋ガイドウェイバス LNG-HU8JLGP改 ツーステップ・前中扉グライドスライドドア)
ブルーリボンシティハイブリッドが登場する前に登場していた電気式ハイブリッドバス、HIMRについてのページは
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ダウンサイジング、モーターの高出力化、低燃費化に成功した、現行モデル・ブルーリボンハイブリッドHLのページは
こちら。