いすゞ自動車 エルガ LV280 LV834
日野自動車 ブルーリボンU KV280*1改


 2000年6月20日にキュービックから一新、エルガとしてフルモデルチェンジして、発売が開始されました。型式は8PE1型をそのまま採用したのでLV280となりました。また、LV832を受け継ぐようにフルフラット仕様も登場し、そして2002年にCNG仕様が発売開始され、8気筒モデル(type-A)にもノンステップが登場し、4種のラインナップがありました。そんな初代エルガを紹介していきたいと思います。

LV280(KV280)系


 エルガのtype-Aとして発売されたのがこのLV280です。ノンステップタイプは改造扱いで製造されていました。エンジンは、V型8気筒エンジンである、8PE1型エンジンを搭載しています。キュービックのときよりも出力・トルクも改善しています。ノンステップタイプはこれがのちのエルガ・ノンステップバスの標準となりました。Q尺も発売されていましたが、少数事業者にとどまりました。また、日野自動車にもOEM供給行っていて、少数ながらブルーリボンUとしてKV280を導入した事業者もあります。 (山陽バス KL-LV280L1)
(山陽バス KL-LV280L1改) (神姫バス KL-KV280L1改)

CNG仕様車


 2002(平成14)年にtype-BのLV834と同時に廉価ノンステップのtype-AもCNG仕様がラインナップに登場しました。LV288が搭載していたエンジン、8PF1をそのまま採用し、LV834と同様ノンステップ化するためにCNGタンクは屋根上に設けてあります。設計上の航続距離は200kmまでだそうです。トランスミッションは5速のフィンガーシフトのみになります。LV834よりも安価なので割と多くの事業者で採用されています。 (三重交通 KL-LV280L1改)

LV834系


type-AのLV280系は8気筒のエンジンを積んでいますが、 この車はエンジンルームの広さをを抑えるために、直列六気筒エンジンである6HK1-TCC型エンジンを搭載しています。トランスミッションはZF社製オートマティックトランスミッションのECOMATを積んでいます。着席定員がLV832Nの27人から29人へと改良された点もありますが、インテリアはそれ以外目立って変更されているところはありません。エクステリアはLV832と同様に後部に大きくエンジンルームがもうけてあります。 (名古屋市交通局 KL-LV834N1)

CNG仕様車


CNG車は名古屋市交通局へ2001年に先行して導入され、その翌年の2002年に、量産型が製造開始されました。エンジンはCNG用の6HA1型エンジンを搭載しています。他の点はディーゼル仕様とほぼ変わりません。CNGガスボンベは使用年数が決まっており、アルミライナー製は最長15年なので、ガスボンベを交換するには高額な費用が掛かり、また、出力やトルクも乏しく非力な車なので、各事業者で廃車が進んでいます。 (名古屋市交通局 KL-LV834N1改)